彼とのゆくえ②

彼の話を聞きながら自分の時の事を考えていた。まだまだ離婚を切り出す時期ではない、でも一年後にはこの家からでるつもりだ。きちんと話をしなければいけないけど、全力で引き止められて諦めることになりそう。当たり前だ。

実の両親は完全に夫の方につくだろう。

夫になんの落ち度もない。立派な夫で父親なのだから。ただ、私の夫への愛がなかっただけ。ずっとずっと違和感をもちながら25年以上一緒にいたけれど愛は芽生えなかった。

無責任で裏切って別れたいなんてひどい。

幸せになれるとは思わない。

彼の側で彼と生きたい。

生きてる限り彼の日常に当たり前のように存在していたい。今はひたすら働いてお金をつくる。

離婚出来なくても家はでていく。

彼と続いていなくても。

一年後には。

夫の嫁でいるのがたまらなく辛いのだ。


話終わるとあくびをし眠たそうな彼。私のために時間をくれた。すぐに飛びつきたいのを我慢した。ウトウトし始めた彼を見てると涙がでた。

慌てて背を向けて気付かれないように服で涙と鼻水をふいた。彼は気付かず目を閉じている。しばらく涙をほったらかして泣いていた。

情けない幾つやねん!けど止まらない。拗ねてるとまた違う、やっと会えたのにかまってもらえなくて悲しくなった。

急に私の脇腹を彼がつまんで「どうやったらこ

ないに細くなれんねん」突然言い出した。寝てると思ってたからごまかすのに必死になった。

そう、私は細いらしい。いろんな人に細い細いと言われる。若くないから嬉しくもない。むしろコンプレックスだ。159センチ、45〜46キロ。特に上半身が華奢、でも足は立派!病気がわかる前は47キロくらいだから痩せたかな?

食べるものには気をつけている。


この細い欠陥だらけの身体でも抱いてもらえるのは嬉しい。2人でお風呂場へ彼を隅々まで洗い喜んでいただけた。ベッドに場所を移して甘い時間の始まり。

今回は彼が受け身で私が頑張りました。キス魔になってあっちこっち。彼を含み丁寧に吸ってみたり、舌でつついたり、時間をかけて。彼が入ってくるとゆっくり動き出す。何度も何度も名前を呼び好きだと叫ぶ。彼のギリギリまで私が上でいろいろなことを‥。

最後は彼に倒され果てました。若くない二人なのに。

疲れ切ったあとは腕枕で寝てしまっていた。

途中何度も彼がいる事を確認して。

朝ごはんは前日デパートで購入したパンとコーヒー。ゆっくり準備してツーショット写真と動画も撮らせてもらいました。

9時になり「行ってきます!」「行ってらっしゃい!」長い腕でしっかり包んでもらい、キスをもらった。笑顔で送れた。


さみしさに負けないようすぐにシャワーを浴びて私もホテルを後にした。

次があるから大丈夫。