話し合いをしてから表向きは以前と変わらぬよう気をつけた。彼は相変わらずA子に甘い、優しい。しょうがないとなるべく離れて仕事をした。この時点でまだ私は彼に好意を持っている自覚はあったがお付き合いをしたい、二人で会いたいなど思っていなかった。
そんな事あるわけないと断言出来たから。
ただ一日でも長く、多く彼と一緒に仕事をしていたいと願っていただけでした。
毎週月曜の朝は特に私は無口になっていた。
彼の何拗ねてんねん!は大概月曜日。
私の知らない週末から日曜日の彼を想像しただけで落ち込んだ。
自分も家族と過ごしてるくせに。
理由なんて言えるはずなく次の日にメールで謝ったり、言い訳をしたり。
言えないことだらけで黙ることも増えた。
彼の苛々が手に取るようにわかった。
彼に会いたい話がしたいと思うのに言葉を選び過ぎて話せなくなった。実際には距離ができ始めた。嫌われたかなぁ…とションボリの毎日にくたびれていた。